キーワード&データ
| 名称 | シュガースクワラン |
|---|---|
| 別名 | サトウキビ由来スクワラン、植物性スクワラン(サトウキビ由来) |
| 英語名 | Sugar Squalane / Sugarcane Squalane |
| 学名(原料植物) | Saccharum officinarum L.(サッカルム・オフィキナールム)※サトウキビの学名。スクワランは発酵・化学合成によって得られるため、オイルそのものの植物学名は該当しません。 |
| 科名 | イネ科(Poaceae) |
| 抽出部位 | 茎(糖液) |
| 抽出方法 | サトウキビの糖液を発酵させて得られるファルネセンを二量化した後、水素添加(水素化)して製造 |
| 精製/未精製 | 精製品のみ流通。無色透明・無臭の液体に仕上げられています。 |
| 原産国 | サトウキビの主要産地:ブラジル・インドなど(製品により原料産地は異なります) |
| 化粧品表示名称 | スクワラン |
| 医薬部外品表示名称 | シュガースクワラン |
| INCI名 | Squalane |
| CAS番号 | 111-01-3 |
| 主な脂肪酸組成 | 確認できませんでした(スクワランは脂肪酸を含まない炭化水素系成分です。分子式:C30H62) |
| 色 | 無色透明 |
| におい | 無臭 |
| 使用感 | 軽い・さらさら・伸びがよい |
| 粘性 | 低粘性 |
| 酸化安定性 | 非常に酸化しにくい(水素添加により二重結合がなく、酸化安定性が極めて高い) |
| 比重 | 0.8115(15℃) |
| ヨウ素価 | 確認できませんでした(不飽和結合がないため、ヨウ素価は実質0に近いとされています) |
| けん化価 | 確認できませんでした(エステル構造を持たない炭化水素のため、けん化価は0または測定対象外です) |
| 保存方法 | 直射日光・高温多湿を避け、冷暗所で保管 |
| 開封後の使用目安 | 確認できませんでした(酸化安定性が高いため、適切に保管すれば長期使用が可能とされています) |
| 注意事項 | 肌に合わない場合は使用を中止してください。サメ由来のスクワランとは原料・製法が異なります。原料由来を確認したい場合は製品の成分表示を参照してください。 |
ストーリー
サトウキビは、熱帯・亜熱帯地域に広く分布するイネ科の植物です。砂糖の原料として何千年もの歴史をもち、現代では食品だけでなく様々な素材の原料として活用されています。シュガースクワランは、このサトウキビの糖液を発酵・精製する工程から生まれた、植物由来の炭化水素系スキンケア成分です。サメの肝油から得られる動物性スクワランが長く化粧品に用いられてきた歴史があるなかで、植物由来・環境負荷の低い選択肢として注目されるようになったのが、このサトウキビ由来のシュガースクワランです。
植物の特徴
サトウキビ(学名:Saccharum officinarum)は、イネ科の多年草で、主にブラジル・インド・タイなどの熱帯・亜熱帯地域で栽培されています。草丈は2〜4メートルほどに達し、太い茎の内部に豊富な糖液を蓄えます。この糖液がサトウキビから砂糖を取り出す原料となり、シュガースクワランの製造においてはその発酵工程から得られるファルネセン(天然テルペン)が出発原料となります。ファルネセンをさらに二量化・水素添加することで、スクワランが生成されます。
オイルの特徴
シュガースクワランは、無色透明・無臭の液体です。炭化水素(C30H62)であり、脂肪酸を含まないため、一般的な植物性キャリアオイルとは成分的に異なります。水素添加によって不飽和結合がなく、酸化に対して非常に安定しています。
スクワランには、サメ由来(動物性)・オリーブ由来・サトウキビ由来の3種類があります。シュガースクワランはサトウキビ由来であり、他のスクワランと比較して軽くさらっとしたテクスチャーが特徴とされています。人の皮脂にも微量に含まれる成分(スクワレン)を安定化させたものがスクワランであり、肌なじみのよさが知られています。
主な特性・期待される働き
- 水分保持:スクワランは皮膚のバリア機能を担う皮脂の構成成分のひとつで、肌表面からの水分蒸散を抑制する性質があるとされています。
- 皮膚との親和性:人の皮脂に天然に含まれるスクワレンの水素添加体であるため、皮膚との親和性が高く、肌になじみやすいとされています。
- 高い酸化安定性:二重結合を持たない飽和炭化水素であるため酸化を受けにくく、化粧品基剤として長期的に安定した品質を保ちやすい素材です。
- 安全性:Cosmetic Ingredient Review(CIR)による安全性評価で「Safe as used」と結論づけられており、皮膚刺激性・感作性はほとんどないとされています。外原規2021・医薬品添加物規格2018(合成スクワランのみ)にも収載されており、40年以上の化粧品使用実績があります。
使い心地
シュガースクワランは、オイルの中でも特に軽くさらさらとしたテクスチャーが特徴です。肌にのせると、するするとなめらかに広がり、べたつきをほとんど感じません。オリーブ由来スクワランと比べても、よりさらっとした仕上がりになるといわれています。ボディやフェイスに使いやすく、重めのオイルやクリームが苦手な方にも取り入れやすい使い心地です。夏場や湿度の高い時期にも使いやすいオイルです。
おすすめの使い方
01 ── トリートメントに
精油を希釈するキャリアオイルとして、ボディトリートメントに使用できます。軽い質感で伸びがよく、スムーズにマッサージできます。
- フェイス用:精油濃度0.5〜1%(10mlに対して精油1〜2滴)
- ボディ用:精油濃度1〜3%(10mlに対して精油2〜6滴)
使用量の目安はフェイス用に1〜3滴、ボディ全体のトリートメントには5〜15ml程度が目安です。手のひらで軽く温めてから使うと、肌への広がりがよくなります。
02 ── スキンケアに
洗顔後、化粧水などで水分を補った後に1〜2滴を手のひらに広げ、顔全体にやさしくなじませます。さらっとした使用感で、スキンケアの最後の仕上げオイルとして使いやすいオイルです。他のスキンケアアイテムと組み合わせる場合は、オイルを最後に使用するのが一般的です。
03 ── ハンドケアに
水仕事の後や乾燥が気になるときに、少量(1〜2滴)を手のひらに広げてなじませます。さらさらとした質感のため、手のひらに残るベタつきが少なく、作業の前後でも使いやすいケアオイルです。
04 ── ボディケアに
お風呂上がりの肌がまだ少し湿った状態で、全身に薄く広げます。軽い質感で吸収が早く、重ねて衣類を着用しても不快感が少ないのが特徴です。ハーブウォーターと組み合わせて使うと、水分と油分のバランスが整いやすくなります。
05 ── ヘアケアに
ドライヤー前やスタイリング後に、少量(2〜3滴)を手のひらで伸ばして毛先を中心になじませます。さらっとした仕上がりで、重くなりにくい点が特徴です。
06 ── クレンジングに
クレンジングオイルとして使用する場合は、乾いた肌に適量(1〜2プッシュ相当)を広げ、くるくると円を描くようにやさしくなじませます。その後ぬるま湯で洗い流します。無香料・無着色のシンプルな素材を好む方にも使いやすい素材です。
精油と組み合わせる場合
精油を肌に使用する場合は、必ずキャリアオイルで希釈して使用します。使用する部位や目的に合わせて、適切な濃度で調整してください。
シュガースクワランは無臭のため、精油の香りを邪魔しません。さまざまな精油と組み合わせやすいキャリアオイルです。
- 柑橘系(スイートオレンジ、ベルガモット、グレープフルーツなど):さわやかで軽快な香りのブレンドに
- フローラル系(ラベンダー、ゼラニウム、ローズウッドなど):やわらかく甘みのある香りのブレンドに
- 樹木系・ウッディ系(サンダルウッド、シダーウッド、フランキンセンスなど):落ち着いた深みのある香りのブレンドに
- ハーバル系(ローズマリー、ペパーミント、ユーカリなど):すっきりとしたフレッシュなブレンドに
保存方法と注意点
直射日光・高温多湿を避け、冷暗所で保管してください。酸化安定性が高い成分ですが、開封後は清潔な状態を保ち、できるだけ早めに使い切ることを推奨します。固化する性質はありません。
使用前に、腕の内側など目立たない部位で少量のパッチテストを行ってください。肌に異常(赤み・かゆみ・発疹など)があらわれた場合は、使用を中止し、必要に応じて専門家にご相談ください。
商品のご案内
ベル・クウォーレでは、シュガースクワランオイル(C03)を取り扱っております。詳しくは商品ページまたはお問い合わせよりご確認ください。
※本記事は、キャリアオイルを選ぶ際の参考情報として作成しています。医療的な効果効能を示すものではありません。肌に合わない場合は使用を中止してください。持病のある方、妊娠中の方、お子様に使用する場合は専門家にご相談ください。











