精油紹介ver.Ⅱ スギ

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精油紹介ver.Ⅱ　スギ

2025.02.23
アロマテラピー

精油紹介ver.Ⅱ　スギ

こんにちは。ベル・クウォーレ村上優香です。
寒い日が続きますが暖かくしていますか？
乾燥対策大丈夫ですか？

乾燥から起こる問題は様々ありますが、今回は「のど」の乾燥についてご紹介します。
エアコン暖房になると空気が乾き、乾燥した空気を吸い続けると咳き込みやすくなったり、朝起きた時、のどに痛みやイガイガ等の不快感を生じやすくなるともいわれています。
また、冬の時期や花粉シーズンはどうしても鼻づまりから、気づいたら口呼吸をしてることも多いそうです。
口呼吸が多くなると自然と口内やのどが乾燥してしまい、痛みやイガイガ等の不快感を引き起こすこともあります。

それ以外にも「のど」の乾燥を招く要因があります。

◎ストレスによって交感神経が刺激され、唾液の水分が少なくなり乾燥に繋がる場合があります。
緊張すると喉がカラッカラになりますよね。

◎加齢による乾燥、年齢とともに体内の水分量は低下していき、口やのども乾燥しやすくなります。意識的に水分摂取が必要です。

インフルエンザがピークだった年末年始、治療に携わっていたドクターのインフルエンザ予防法に、「一人の患者さんの診察が終わるたびに水を飲む」という記事を見かけました。
のどが乾燥すると感染症にかかりやすくなる心配も出てきます。
のどの粘液や粘膜が乾燥することで外から侵入するウイルスや細菌を防御する機能が弱くなり、感染症や雑菌による炎症が起きやすくなるそうです。
通常の状態だと「のど」の粘液は、ウイルスや細菌などの異物が体内の侵入を防ぎ、洗い流してくれますが、乾燥し粘膜の水分が少なくなると、バリア効果が薄れてウイルスや細菌が直接表面を刺激し、炎症や感染症を引き起こす要因になる可能性が高くなるとのこと。
また、反射反応として咳を引き起こし、ウイルスや細菌だけでなく、花粉などの異物の侵入も防ぐことが言えるそうです。

のどの乾燥を防ぐには、加湿器を使用することで呼吸で取り入れる空気の湿度を上げ、のどの乾燥を防ぐことができます。
洗濯物の部屋干しも加湿には役立ちますね。
ハーブウォーターをお部屋の中に散布するのも、潤いだけでなくハーブウォターが持っている様々な作用により、リフレッシュ効果や抗菌効果などがあっておすすめです。
そして、飲み物などで直接粘膜に潤いを与えることでのどの乾燥予防になります。
水分保有はのどの渇きを感じてからではなく、こまめに少しずつ分けて補給するのがおススメです。
また、のどの乾燥にはマスクもおすすめです。マスクをすると、口やのどの湿った空気が外に出てしまうのを防ぎます。
乾燥が気になるときは、マスクの内側にハーブウォーターをひと吹きして湿らしてから、マスクをつけるとみずみずしさを感じてのどに優しい潤いを届けます。

まだまだ乾燥の季節か続きます。いろいろと試してご自分に最適な乾燥対策を探して感染症などから「のど」を守ってください。

今回は前回に引き続き、日本の精油「スギの精油」の紹介です。
前回の青森ヒバと同じように、日本の「杉」から抽出された精油です
ヒノキや青森ヒバより、くせのない自然な木の香りが好まれます。
スギの精油をご紹介すると必ず質問があります。
「スギって花粉アレルギーは。。。」
スギというとスギ花粉症のイメージになる方が多く、気にされる方も多いですが、アレルギーはスギの花粉が引き起こします。スギ精油はスギの木部の心材から抽出されます。逆に抗アレルギー作用もあるので、花粉症の方にも役立つ精油です。

スギ（学名: Cryptomeria japonica）は、裸子植物マツ綱のヒノキ科スギ属に分類される常緑高木になる針葉樹、日本固有種です。
大きなものは高さ60メートルになり、日本自生の木の中で最も大きくなる種とされています。成長が速く、比較的長命です。本州、四国、九州に自生し、北海道南部を中心に植栽されています。

日本の太平洋側と日本海側のスギでは形態的・生態的・遺伝的差異があり、それぞれオモテスギ、ウラスギとよばれています。
日本海側のスギは、下部の太枝が多雪でも折れずに垂れ下がり、接地した部分から発根して新たな株を形成（伏条更新）する性質があり、発根性がよく、挿し木が容易であり、幹の下部の不定芽がよく発達します。

また、日本海側のスギは樹冠がとがり、太枝が下向き、葉が枝に鋭角につくなど耐雪性の特徴もあり、多雪環境に適応したものと考えられています。ウラスギは（Cryptomeria japonica f. radicans (Nakai) Sugim. & Muroi (1961)）として扱われることが多いようです。
オモテスギは基準品種（Cryptomeria japonica f. japonica）となっています。

スギは、日本では最も広く植林されている樹種で、その面積は日本の人工林の45%、全森林の18%に達するといわれています。
日本国内には多数の産地があり、北山杉や吉野杉のように、産地名を冠してブランド化されています。
木材は、建築、家具、樽、土木などに広く利用され、その他にも屋根、線香、杉玉など樹皮や枝葉が利用されることもあり、また観賞用に植栽されることもあります。古くから神社などに植栽され、神木とされているものや天然記念物に指定されているものも多いです。

スギの枝葉からは重量比約0.5%ほどの精油が抽出され、蒸留初期にα-ピネン、サビネン、リモネンなどのモノテルペン炭化水素類が多く、蒸留後期にはβ-エレモール、γ-オイデスモール、δ-カジネンなどのセスキテルペン炭化水素類、16-カウレンなどのジテルペン炭化水素類が得られます。
一方、木材では特に心材部に多く含まれ、セスキテルペン炭化水素類のδ-カジネンやエピクベノール、ムウロレン、カジナ-1,4-ジエンなど、ジテルペン炭化水素類のフェルギノールやサンダラコピマリノールなどが得られます。

今回ご紹介するのは、木部心材から抽出した精油です。森の香りそのものと感じるのは、日本の森には、杉の木が占める割合が多いため経験上のイメージが先行しているのかもです。北海道方面はスギの植栽が少ないので、スギの香りはまた違ったイメージになるのでしょうか。

以前、奈良の吉野に遊びに行ったときに、杉の割り箸を購入し、食事の際にとてもいい香りがしたことは鮮明に記憶に残っています。

２－０３９　スギ
学名　　　　Cryptomeria japonica
科名　　　　ヒノキ科
抽出部位　　心材
抽出方法　　水蒸気蒸留法
主要成分　　【モノテルペン炭化水素類】サビネン、リモネン、α-ピネン、β-ミルセン
　　　　　　【セスキテルペン炭化水素類】δ-カジネン
　　　　　　原産国　　　日本　

スギ精油は鎮静作用が高く、心も身体もリラックスし疲れた体を癒します。
自宅や職場で気軽に森林浴のような気分を味わうことができます。
最近の研究によると、スギ精油に含まれる成分にヒスタミン放出を抑制する効果があることがわかってきました。花粉症シーズンのくしゃみや鼻づまりは、ヒスタミンが多く出ることで引き起こされます。スギ精油の香りが花粉症の辛い時期に役立ちそうですね。

人間の免疫力には自律神経が深く関わっています。
スギ精油のスッキリとした針葉樹の香りは、自律神経調整作用があると言われています。自律神経が乱れると、免疫力は低下します。自律神経を整え、免疫力を高め、ストレスに負けない心身ともに健康な状態を作っていきましょう。

スギ精油に一番多く含まれるδ-カジネンをはじめとするセスキテルペン炭化水素類は、８０％近くを占めています。
主にリンパ強壮作用や静脈強壮作用があり、リンパのうっ滞除去やうっ血除去による体液の循環を改善することにより、体内の余分な水分を排出して、むくみの解消などに有用であるといわれています。スギの香りで気軽にデトックスはいかがでしょうか。
また、強壮作用を含むピネン類を含むので、神経及び内臓器官の疲労回復に期待できます。

森に入ると深呼吸したくなりますよね。スギの精油で森林浴をして疲れをいやし元気を取り戻してください。

公式インスタグラム
アロマ&リラクゼーションベルクウォーレ〈公式〉(@aroma_belta_cuore)
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
もうすぐ３月、何となく春めいてくるのももう間もなくでしょうか？
水仙が開き、梅がほころび、菜の花が咲き、桜の季節が始まります。
今年の冬は寒さひとしおでしたから、春が待ち遠しいですね。

寒波に襲われ、暖房が強かったせいか、乾燥のひどく、のどの乾燥から声枯れや咳が止まらないことも、
いろいろな対処法をお話ししました、免疫を高めておくことも大切です。
まずは睡眠、そして自律神経を整えることもアロマの精油は役立ちます。
毎日元気にとは言いませんが、トラブルなく笑顔で過ごすことができれば何よりです。
アロマの知識が皆様のお役に立てるよう、これからも情報発信を続けていけたらと願っています。