精油紹介ver.Ⅱ 青森ヒバ

こんにちは。ベル・クウォーレ村上優香です。
11月末に出版社BABジャパン主催のセラピーワールド東京があり、当日、会場で新登場した和精油を順次ご紹介したいと思います。

会場で一番人気は「青森ヒバ」でした。
以前から和精油で注目されていた精油です。

青森ヒバは、樹高30m、直径80cmに達する日本特有の針葉樹高木です。
雪の多い地方でなければ育たないと言われる「青森ヒバ」は、北の厳しい風雪に耐えながらゆっくり年輪を重ねます。
長い年月をかけてじっくりと成長するため、緻密で狂いが少なく、木目も細やかで美しい木材になります。
「青森ヒバ」が直径70センチになるまでには、「杉」の3倍の300年の年月がかかります。

以下、林野庁東北森林管理局青森事務所よりの青森ヒバ精油の情報を抜粋したものです。
ヒバ(アスナロ、ヒノキアスナロ)
1901年(明治34年)本多静六(日本で最初の林学博士)が、従来のアスナロと青森県のアスナロとの間に違いがあることを発見し、牧野富太郎がアスナロ属の中に、アスナロの一変種「ヒノキアスナロ」として命名しました。
アスナロは青森県内真部山国有林を北限とし、木曽地方を中心に九州鹿児島県に掛けて分布。
ヒノキアスナロはアスナロの変種とされ、青森県を中心に北海道南部から関東北部に掛けて分布しています。
一般には双方とも「ヒバ」と呼ばれ、アスナロが南方系のヒバ、ヒノキアスナロが北方系のヒバとされています。
なお、青森県内に生育しているヒバは「青森ヒバ」と呼ばれており、 青森県では昭和41年に県の木に指定し、県民に親しまれています。
学名は
アスナロ(ヒノキ科アスナロ属)
Thujopsis dolabrata SIEBOLD et ZUCCARINI
ヒノキアスナロ(アスナロの変種)
Thujopsis dolabrata SIEBOLD et ZUCCARINI var.hondai MAKINO

ヒノキアスナロの分布:「ヒノキアスナロ」は北海道渡島半島を北限とし、栃木県日光湯ノ湖付近を南限に分布していますが、青森県内では主に下北半島と津軽半島に集中しています。
由来:アスナロ属の木は、古い時代は「アテ(貴)」あるいは「アテヒ(貴檜)」と呼ばれていました。
その後、アテヒが転化して「アスヒ(阿須檜)」になり、一説にはアスハヒノキ、アスハヒノキニナロウ、アスナロと変化したといわれています。また、葉のボリューム感から、「アツハヒノキ(厚葉檜)」から転じたとの説もあります。
北方系のヒバ(ヒノキアスナロ)は、古くから社寺仏閣などの建築材料として珍重され、約890年前にヒバで立てられた、平泉の「中尊寺金色堂」は今なおその姿を残しています。

津軽藩や南部藩の古文書では、「青森ヒバ」は「檜」と記され、木曽のものは「上方檜」として区別していました。いつ頃から「ヒバ」という名前になったのかは、はっきりしませんが、宝暦7年(1757年)松平秀幸が書いた「吉蘇志」の中に、木曽5木のアスナロの別名として「ヒバ」が登場しています。また、嘉永七年(1854年)富田禮彦が取材した飛騨地方の運材図会の中にも「木屠(ヒバ) 」という文字があります。ヒノキアスナロを指す方言は40種以上あり、明治の末、林業関係者が「ヒバ」と統一するようになって、ようやくその名は定着しました。

系譜:植物生態学者の山中三男教授が東北大学に在職中、青森県下北郡東通村尻屋の泥炭地から、約2万5千年まえのヒノキ科の花粉 (化石)を発見しました。山中教授は「現在のヒバの分布状況から見てこのヒノキ科の花粉はヒバに由来している」としています。
昔は青森県一帯が「青森ヒバ」の大原生林だったのかもしれません。
ーーーー林野庁東北森林管理局青森事務所情報はここまでーーーー


2-038 青森ヒバ
学名    Thujopsis dolabrata SIEBOLD et ZUCCARINI var.hondai MAKINO
科名    ヒノキ科
抽出部位  心材、根、枝、葉
抽出方法  水蒸気蒸留法
主要成分  【モノテルペン炭化水素類】サビネン、γ-テルピネン、α-ピネン、β-ミルセン
      【セスキテルペンアルコール類】セドロール、
      【フェノール類】ヒノキチオール、β-ドラブリン
原産国   日本 青森産

青森ヒバから抽出される「精油」の中には40種類あまりの成分があり、その中の「ヒノキチオール」と「β一ドラブリン」には、非常に強力な抗菌作用、防カビ作用があります。
この2種類の成分をもつ木は世界でもまれで、日本では青森ヒバだけの魅力です。ヒノキチオールを含む木材の種類は数少なく、木材の中で最も含有率の高いものが青森ヒバです。
ヒバの幹より根に多く含有されています。生姜・にんにくに見られるように根っこ部分は抗菌力が高い傾向にあります。物は根が枯れると他の部分も枯れてきます。免疫用の樹液を根っこ部分が持っています。

青森ヒバ精油の抗菌作用主力はヒノキチオールになります。低濃度でも多くの雑菌類やカビ類、ダニなどの増殖を抑える力があります。また、幅広い抗菌作用があり、食品用防腐剤、育毛剤、化粧品等幅広い分野で使用されています。多くの細菌や真菌に対して抗生物質への耐性に関係なく強力な抗菌作用を持つといわれています。
また最近の研究により抗炎症作用や抗腫瘍作用を有することが解明されてきました。
ヒバは香りが特徴的です。その香りは、ヒノキチオールという成分によるもので、清々しく心地良い香りを感じられます。また、ヒノキチオールは毒性が低く、幅広い殺菌作用を持つ成分であることも特徴です。名前に「ヒノキ」とありますが、もともと台湾ヒノキから発見された成分であることが名前の由来であり、実はヒノキ自体にはほとんど含まれていません。

ヒバが持つ芳香成分には防虫、防腐などに優れた作用があり、湿気に強く、シロアリなどの虫を防いでくれることから建築木材としても人気です。ヒバの木は常緑樹であり、東北地方を中心に自生しています。そのため、日本の風土に合った環境で育ち、品質の高さも保っています。

この香りにはリラックス効果やストレス解消効果があり、深い森の中にたたずむような安らぎを与えてくれます。そのため、ヒバは古くから日本の伝統建築や家具に使用され、心地良い空間づくりに貢献してきました。
芳香成分のセドロールには安眠作用もあります。

昆虫忌避作用も高く、ゴキブリやダニ、ノミ、コバエなどの嫌な虫を遠ざける効果があります。シロアリにも強く効果的で、青森ヒバは建築資材としても人気が高い木材です。

青森ヒバは、非常に高い抗菌作用、防カビ作用、昆虫忌避作用、リラックス作用、リフレッシュ作用、安眠作用等が人気ですが、今後の研究で新しい芳香成分の働きが期待できる精油です。
疲れた時に気分転換に、森の中を散歩しているかのような懐かしさのある香りが、リフレッシュ効果にになる精油です。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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