028 サンダルウッド(インディアンサンダルウッド)

028   サンダルウッド(インディアンサンダルウッド)
学名    Santalum album
科名    ビャクダン科
抽出部位  心材
抽出方法  水蒸気蒸留法
主要成分  【セスキテルペンアルコール類】α-サンタロール、
       β-サンタロール、α-エピサンタロール、β-エピサンタロール
      【セスキテルペン炭化水素類】サンタレン、β‐エピサンタレン
原産国   インド、インドネシア、スリランカ

サンダルウッドは寄生の常緑高木で、高さは9m程になります。紫色の花を咲かせます。約50年~60年かけて成木になります。木が古いほど良い香りがするとされています。

昔から貴重な香りとして重宝されていて、日本では「白檀」と呼ばれ、古くから薫香として伽羅(きゃら)や沈香(じんこう)とともに焚かれて使用されてきた香木です。香道の世界ではなくてはならない存在です。
その他扇子や薬用、香料用、仏像や仏具、建築にも使用されてきました。

サンダルウッドの香りは仏教やヒンドゥー教の寺院で焚かれていました。死者を来世に運ぶとも言われ、宗教儀式にも使われました。アーユルヴェーダでも薬草としてよく使用されます。

この木は絶滅危惧種で、特にインドのマイソール産は「老山白檀」とも呼ばれ希少なものです。
過度な伐採により絶滅危惧種となったため、現在はお香や精油の生産など、限られた用途にのみ使用されています。

サンダルウッドの心材を水蒸気蒸留して抽出し、約50kgの心材から1kgの精油が採れます。
ウッディーでエキゾチックな香りが特徴で、香りが長持ちするのも魅力。深く心を鎮めてリラックスさせてくれるため、古くからインドの寺院で瞑想時の薫香として使われていることでも有名です。
緊張や不安を感じたときや、心地良く眠りたいときにおすすめの香りです。

◆サンダルウッドの作用◆
抗うつ作用、抗真菌作用、抗菌作用、消炎作用、抗感染作用、収れん作用、去痰作用、利尿作用、止血作用、鎮静作用、鎮咳作用、心臓強壮作用、駆風作用、リンパうっ滞除去作用、性的強壮作用、強壮作用、血液浄化作用、解熱作用、消毒作用、抗痙攣作用、催淫作用、乾燥肌・老化肌への保湿作用、皮膚軟化作用、抗炎症作用、鎮静作用、組織再生作用、むくみ緩和、セルライト緩和、頭皮の殺菌、炎症を抑える

インドサンダルウッドとオーストラリア/ニューカレドニアサンダルウッド
サンダルウッドはビャクダン属(Santalum)で、これまでに世界で15種類以上の種が発見されています。中には、何十年もとても強い香りを持続する心材(ハートウッド)を作るものもあります。
アロマテラピーで使用する場合、インディアンサンダルウッド(Santalum album)とオーストラリアンサンダルウッド(Santalum spicatumまたは Fusanus spicatus)の違いが気になるところです。

サンダルウッドに含まれる成分に2つの主要化合物、α-サンタロールとβ-サンタロールがあります。この2つの化合物は、心を静め、肌に栄養を与えて保護する働きがあることが実証され、それらの濃度はサンダルウッドの学名、産地により異なります。

インディアンサンダルウッド 
インディアンサンダルウッドの大きな特徴は、α-サンタロールとβ-サンタロールの濃度が70~90%と最も高いことです。α-サンタロールは精油が持つ薬理作用、心臓強壮作用に関与していて、β-サンタロールは、インディアンサンダルウッドの特性である美しい香りをもたらします。

インディアンサンダルウッドの原産地は南インド、スリランカ、東ティモール、インドネシアです。
また、世界初のインディアンサンダルウッド農園が、オーストラリア北部にあります。 

インディアンサンダルウッドは1990年代初期には違法取引や過剰な伐採が原因で個体数が激減し、1998年には国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されました。しかし現在、オーストラリア北部にある農園では、12,000haの広さに、550万本が栽培されているため、供給量が大きく増えました。

オーストラリアンサンダルウッド
オーストラリアンサンダルウッドは、植物起源が異なるビャクダン属の別種です。その名前が示す通り、オーストラリアンサンダルウッドの原産地は、オーストラリア南西部の半乾燥地帯です。
西オーストラリア州の先住民族は、何世紀にもわたりサンダルウッドのメディカルな薬理作用を利用してきました。先住民の長老は皮膚の疾患や傷、関節痛に効果のある活性成分を放出するために実を噛んでペーストを作ります。また、木材を燃やすと天然の蚊よけになりました。 

オーストラリアンサンダルウッドが主に生息する西オーストラリア州の荒野はオーストラリアの森林製品委員会(FPC)が管理し、同州には農場も多くあります。

オーストラリアンサンダルウッドには20~40%のサンタロールが含まれており、α-サンタロールとβ-サンタロールの含有量が低いことが、インディアンサンダルウッドとオーストラリアンサンダルウッドの大きな違いです。
インディアンサンダルウッドとオーストラリアンサンダルウッドは、どちらも歴史的に長く使用されており、それぞれに独自の香りと薬理作用があり、アロマテラピー、フレグランス、化粧品原料等で利用されています。 

こころに
古くから瞑想に使用されており、鎮静・強心作用があるため、緊張を和らげたり、心を落ち着かせ冷静にさせてくれます。
深い安らぎをもたらしてくれるため安眠にも導いてくてる働きができます。
サンダルウッドは、心のバランスを整える作用があります。甘みのある香りは心を落ち着かせ、精神のリフレッシュに働きかけます。また、神経系の刺激も行うため、過度に興奮した状態の時は落ち着かせ、気持ちが落ち込んだときには自分と向き合う意識に働きかけ心のバランスを取ってくれます。
それと同時にメンタル強化や集中力を高めるなどの効果も認められているため、ストレスが溜まってしまって仕事への意欲がわかない時や、精神的に不安定な時などにサンダルウッドの香りを使うことで落ち着きを取り戻せます。

鎮静作用があるため、うつ状態のときは気持ちが沈みすぎてしまうので使用を避けた方が良いでしょう。

からだに
サンダルウッドの主成分であるアルコール類のサンタロールなどには心臓強壮作用、血行促進作用・うっ滞除去作用・利尿作用があり、浮腫みの原因となっている体に溜まった不要な水分や老廃物を尿として排出しやすくしてくれ、血流促進効果による冷えの改善とこもった熱を発散して冷やす効果、そしてむくみを改善する働きがあります。
抗菌・消炎・去痰作用を得意とするサンダルウッドは喉の痛みや不快感、咳や痰、気管支炎や喘息などに有用で、呼吸器系のトラブルにおすすめの精油です。深い呼吸を促してくれます。
サンダルウッドは免疫力のアップにもおすすめです。
中枢神経系の抑制に働きかけてくれるとも言われており、深い呼吸を促すとともに気持ちを落ち着かせてくれるだけでなく睡眠の質の向上にも一役買ってくれるので、睡眠前の芳香やバスタイムなどの使用がおすすめです。
下痢や膀胱炎といった腸や泌尿、生殖器系の熱性の不調に効果的です。

おはだに
皮脂の分泌を調整し、脂性肌・乾燥肌どちらにもおすすめです、また、保湿作用や皮膚の軟化作用があるため、お肌に潤いと柔軟性をもたらしてくれる働きがあります。
抗炎症や収れ作用等、お肌にハリが欲しい時やシワが気になる時などお肌のアンチエイジングケアにもおすすめです。サンダルウッドは古くからスキンケアに使用されてきました。
うっ滞除去や利尿作用などもありセルライトや浮腫みの改善にも役立ちます。

使用上の注意
香りが残るので、衣類にはつけないようにしましょう。妊娠初期は、使用を避けましょう。
(女性ホルモンに似た作用を持つ成分が多いため)
うつ状態の方は使用を避けた方がよいとされています。

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