キーワード&データ
| キーワード | 温める、活力、消化、勇気、集中 |
|---|---|
| 学名 | Piper nigrum |
| 科名 | コショウ科(Piperaceae) |
| 抽出部位 | 果実 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| ノート | ミドルノート |
| 香りの系統 | ハーブ系 |
| 香調 | スパイシーノート |
| 主な成分 | α-ピネン、β-ピネン、β-カリオフィレン、リモネン、δ-3-カレン、β-フェランドレン |
| 原産国 | インド、スリランカ、マダガスカル |
| 陰陽 | 陽 |
| 相性のよい星座 | 牡羊座 |
| 相性のよい天然石 | ブラッドストーン |
| 対応チャクラ | 第1チャクラ、第3チャクラ |
| 注意事項 | 皮膚刺激があるため、高濃度での使用は避けてください。妊娠初期は使用を避けてください。 |
ストーリー
「スパイスの王様」とも称されるブラックペッパーは、インドのマラバール海岸を原産地とし、紀元前から人々の生活と深く結びついてきた香りのひとつです。アーユルヴェーダ医学においては4,000年以上前から用いられ、古代ギリシャやローマでは金に匹敵するほどの価値で取引されたとも伝えられています。大航海時代には食料の長期保存を支えるスパイスとして世界中の交易路を動かし、その後ヨーロッパ全土へと広まりました。スパイシーで温かみのある香りは現代のアロマテラピーでも選ばれ続けており、心身の活力を取り戻したいときに用いられてきた歴史があります。
植物の特徴
コショウ(Piper nigrum)はコショウ科の常緑つる性多年草で、インドを原産地とし、熱帯の海抜400〜500m前後の温暖湿潤な環境に生育します。茎は支柱や樹木に絡みつきながら3〜5m以上伸び、楕円形の濃緑色の葉を茂らせます。小さな白い花が穂状に咲いた後、丸い小果実が数十個連なるように実ります。この果実は緑・赤・黒と段階的に熟し、収穫のタイミングと処理方法によってブラックペッパー、ホワイトペッパー、グリーンペッパーなど異なるスパイスに加工されます。精油は未完熟の黒い果実を乾燥させたものから水蒸気蒸留法で得られます。産地によって香りの個性が異なり、インド産やスリランカ産は清涼感のある爽やかな印象が、マダガスカル産は温かみの中に複雑さが感じられると言われています。
効果・効能
心への作用
スパイシーで温かみのある香りは、心が疲れて活力を失ったと感じるときに、内側からエネルギーをもたらすとして選ばれることがあります。やる気の低下や無気力感、強いプレッシャーを感じているときに芳香浴として取り入れると、気持ちを前向きにサポートしてくれると紹介されることがあります。また、集中力を高めたい場面での使用も、伝統的なアロマテラピーの文献に記されています。
体への作用
血行を促進し、体を内側から温める働きが期待される精油として、冷えや血行不良による肩こり・腰痛・筋肉疲労が気になるときのトリートメントに用いられてきた歴史があります。消化器系への働きかけも古くから注目されており、胃腸の冷えからくる消化不良・食欲不振・腹部の張りを感じるときに活用されてきました。また、公益社団法人日本アロマ環境協会アロマサイエンス研究所の研究報告では、ブラックペッパーの香りの刺激が唾液分泌や嚥下反射を促す可能性が示されており、高齢者の嚥下機能へのアプローチとして注目されることがあります。
肌への作用
血行促進・循環を促す性質から、冷えや血行不良によって起こるしもやけや顔色の改善が期待される場面で用いられることがあります。皮膚刺激成分を含むため、トリートメントやスキンケアへの応用には、必ず適切な濃度に植物油で希釈してから使用してください。
主な作用一覧
- 血行促進作用
- 消化促進作用
- 胃粘膜保護作用
- 温熱作用
- 鎮痛作用
- 鎮咳作用
- 抗菌作用
- 抗感染作用
おすすめの使い方
ブラックペッパー精油は皮膚刺激性成分を含むため、肌に使用する際は必ずキャリアオイル(精油を薄めるために使う植物性のオイル)や乳化剤(水と油をなじませるもの)で十分に希釈してからお使いください。妊娠初期の方は使用を控えるのがおすすめです。
- 芳香浴(ディフューザー):
ディフューザー(精油の香りを空間に広げる器具)に1〜2滴を目安にお使いください。仕事や勉強で集中したいとき、気持ちを切り替えたいときに取り入れるのがおすすめです。30〜60分を目安に換気を挟みながら使うと、香りを心地よく楽しめます。
→ 詳しい使い方はこちら - 吸入法:
マグカップに少量のお湯を注ぎ、精油を1滴落として立ち上がる蒸気をゆっくり吸い込む方法です。食前に取り入れることで、消化のサポートとして活用されてきた使い方のひとつです。熱すぎるお湯は刺激になることがあるため、少し冷ましてからご使用ください。
→ 詳しい使い方はこちら - トリートメント(ボディ):
キャリアオイル10mLに対して1〜2滴(約0.5〜1%)を目安に希釈(植物油で薄めること)し、肩・腰・脚のセルフマッサージにお使いいただけます。血行を促したいときや、冷えからくる筋肉の疲れが気になるときに活用されてきた使い方です。はじめてお使いの際は、腕の内側など目立たない部分に少量塗り、24時間様子を見るパッチテストをおすすめします。
→ 詳しい使い方はこちら - アロマバス(沐浴法):
湯船に精油を加える際は、必ずキャリアオイルや浴用乳化剤(水と油をなじませること)に溶かしてから加えてください。精油を直接湯船に入れると皮膚に刺激が生じることがあります。使用量はキャリアオイルまたは乳化剤に1〜2滴(全体の1%以下)とし、体が温まることで血行を促したい日にお試しください。
→ 詳しい使い方はこちら
精油のブレンド
ブラックペッパーのスパイシーで温かみのある香りは、さまざまな系統の精油と組み合わせやすく、深みや奥行きを加えるアクセントとして活躍します。
- スパイス系:
ジンジャー、カルダモン(同じ温かみのある香り同士で、深みのある温かいブレンドになります) - 柑橘系:
レモン、オレンジスイート、グレープフルーツ(スパイシーさに爽やかさが加わり、明るい印象のブレンドになります) - ハーブ系:
ローズマリー(シネオール)(すっきりとした清涼感と温かみが合わさり、集中したいときのブレンドに向いています) - ウッド系:
サンダルウッド(落ち着いた甘みのある木の香りと合わせると、まろやかで奥深いブレンドになります) - 樹脂系:
フランキンセンス(神秘的な深みのある香りが加わり、落ち着いた雰囲気のブレンドになります)
ブレンドの際は、ブラックペッパーをごく少量(全体の10〜20%程度)に留めると、他の精油の香りを引き立てながらバランスよくまとまります。
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※アロマテラピーは医療ではありません。掲載内容は効果効能を保証するものではありません。持病のある方、妊娠中の方、お子様に使用する場合は専門家にご相談ください。











