キーワード&データ
| キーワード | 鎮静・気分高揚・感情の均衡・希少・幸福感 |
|---|---|
| 学名 | Melissa officinalis |
| 科名 | シソ科 |
| 抽出部位 | 葉 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| ノート | ミドル |
| 香りの系統 | ハーブ系 |
| 香調 | ハーバル・アロマティックノート |
| 主な成分 | シトラール、シトロネラール、β-カリオフィレン、ゲルマクレンD、ゲラニオール、リナロール |
| 原産国 | ヨーロッパ原産。主な産地:アメリカ、イギリス、イタリア、フランス |
| 陰陽 | 陰 |
| 相性のよい星座 | 蟹座 |
| 相性のよい天然石 | ムーンストーン |
| 対応チャクラ | 第4チャクラ |
| 注意事項 | 妊娠中の使用は避ける。シトラールを含むため敏感肌の方はパッチテストを行う。緑内障の方は使用を控える。高濃度での皮膚への使用は避ける。乳幼児への使用は避ける。 |
ストーリー
メリッサ(Melissa officinalis)は、レモンバームの名でも親しまれるシソ科の多年草です。学名「Melissa」はギリシャ語でミツバチを意味し、その蜜のような甘い香りがミツバチを引き寄せることに由来するとされています。ギリシャ神話ではゼウスを蜂蜜で育てた女性「メリッサ」の名にちなむという言い伝えも残っています。
古代ギリシャ・ローマ時代から蜜源植物として栽培されてきたメリッサは、その後、薬草として広く活用されるようになりました。8〜9世紀頃には若返りのハーブとして珍重され、11世紀のペルシアでは気分の落ち込みへの活用が記録されています。16世紀には錬金術師パラケルススが「生命のエリキシル」と呼んだとも伝えられ、長い歴史と深い信頼を持つ植物です。精油は葉から水蒸気蒸留によって得られますが、抽出量が葉の重量の0.014%前後と非常に少なく、アロマテラピーの世界でも希少で高価な精油のひとつとして知られています。
植物の特徴
メリッサはヨーロッパ原産のシソ科多年草で、草丈は30〜60cmほどに育ちます。葉はレモンに似た爽やかな香りを持ち、「レモンバーム」という英名もこの香りに由来しています。春から夏にかけて白・ピンク・黄色の小さな花を咲かせます。冬には地上部が枯れますが、根から翌春に新しい芽が出る、生命力の強い植物です。
精油の主な成分は、シトラールやシトロネラール(アルデヒド類)、β-カリオフィレンやゲルマクレンD(セスキテルペン炭化水素類)、ゲラニオールやリナロール(モノテルペンアルコール類)などです。なかでもシトラールの含有が多く、レモンに似た爽やかさとハチミツのような甘みを持つ独特の香りを形成しています。皮膚刺激性のある成分を含むため、希釈濃度と使用方法には注意が必要です。
効果・効能
心への作用
メリッサ精油は「幸せのハーブ」とも呼ばれ、感情面へのアプローチで古くから知られてきました。アロマテラピーの場では、気持ちが落ち込んでいるときや、強い緊張・不安・動揺を感じるときに選ばれることがあります。鎮静と気分の高揚という、一見相反する両面の性質を持つとされており、感情が揺れているときの芳香浴として取り入れられることがあります。精神的な疲労感や倦怠感が続くとき、心を穏やかに保ちたいときの選択肢のひとつです。
体への作用
一般的なアロマテラピーの資料では、消化器系の不調(ストレス性の消化不良や吐き気など)を感じているときに用いられることが紹介されています。頭痛や生理痛に関連した場面での芳香浴活用も知られています。東洋医学的な観点では、体を冷やし落ち着かせる「陰」の性質を持つとされており、体に「熱」や「興奮」を感じているときのケアとして選ばれることがあります。
肌への作用
肌の炎症を鎮める目的や、頭皮ケアのための希釈使用が紹介されることがあります。シトラールを多く含むため皮膚刺激が生じる場合があります。使用する際は植物油で十分に薄め、特に敏感肌の方は事前のパッチテストをおすすめします。
主な作用一覧
- 鎮静
- 抗うつ(気分調整)
- 抗不安
- 消炎・抗炎症
- 消化促進
- 抗菌・抗真菌
- 血圧降下
- 血管拡張
- 解熱
- 駆風
- 抗アレルギー
- 抗ヒスタミン
おすすめの使い方
メリッサ精油はシトラール(アルデヒド類)を多く含むため、皮膚への刺激が出ることがあります。塗布して使う場合は1%以下(植物油10mLに2滴以下)の低濃度を守り、初めて使う方はパッチテスト(腕の内側など目立たない部分に少量塗り、24時間様子を見ること)をおすすめします。妊娠中の方、乳幼児への使用はお控えください。
- 芳香浴(ディフューザー):
ディフューザー(精油の香りを空間に広げる器具)に1〜2滴で十分です。希少なメリッサ精油は少量でもレモンに似た爽やかさとハチミツのような甘みが広がります。長時間の連続使用は避け、30〜60分を目安に換気を挟みながらお使いください。
→ 詳しい使い方はこちら - 吸入法:
マグカップに熱めのお湯を注ぎ、精油を1滴だけ垂らして立ち上る蒸気をゆっくり吸い込む方法です。目を閉じて数回深呼吸することで、気持ちがざわついているときや緊張を感じるときのリセットに選ばれることがあります。使用時間は2〜3分を目安にし、目は閉じてお使いください。
→ 詳しい使い方はこちら - アロマバス(沐浴法):
浴槽のお湯に精油を直接入れると皮膚刺激が生じることがあるため、必ず植物性のオイルや乳化剤(水と油をなじませること)・バスベースで希釈(植物油で薄めること)してからお使いください。全身浴なら1〜3滴が目安です。敏感肌の方は1滴からお試しください。
→ 詳しい使い方はこちら - トリートメント(ボディ):
キャリアオイル(精油を薄めるために使う植物性のオイル)10mLに対して1〜2滴(0.5〜1%以下)に希釈してから、肩・首・デコルテなど気になる部位に手のひらでやさしくなじませます。シトラールによる感作(繰り返し使ううちにアレルギー反応が起きやすくなること)を防ぐため、毎日の連続使用は避けるのがおすすめです。
→ 詳しい使い方はこちら - 手作りコスメ・生活雑貨:
ホホバオイルやスイートアーモンドオイルに希釈して、フェイシャルケア用のオイルや頭皮マッサージ用として活用できます。顔・頭皮に使う場合は0.5%以下(植物油10mLに1滴)が目安です。肌に使う前には必ずパッチテストを行い、異常を感じたら使用を中止してください。
→ 詳しい使い方はこちら
精油のブレンド
メリッサ精油はレモンのような爽やかな香りに、ほのかなハーブの甘みが重なる繊細な香りです。少量加えるだけで全体の印象が変わるため、ブレンド時は全体の1〜2割以下を目安にするとバランスが取りやすくなります。
- フローラル系:ラベンダー、ゼラニウム、カモミール・ローマン(フローラルな甘みがメリッサの繊細な香りを引き立てます)
- 柑橘系:ベルガモット(爽やかさが共鳴し、軽やかな印象のブレンドになります)
- 樹脂系:フランキンセンス(深みのある落ち着きを加え、瞑想や休息タイムのブレンドに選ばれます)
メリッサは希少で香りが強いため、最初は1滴から試し、全体の香りのバランスを確認しながら量を調整してください。
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※アロマテラピーは医療ではありません。掲載内容は効果効能を保証するものではありません。持病のある方、妊娠中の方、お子様に使用する場合は専門家にご相談ください。











