キーワード&データ
| キーワード | グラウンディング・官能・豊かさ・保護・熟成 |
|---|---|
| 学名 | Pogostemon cablin |
| 科名 | シソ科 |
| 抽出部位 | 葉 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| ノート | ベース |
| 香りの系統 | エキゾチック系 |
| 香調 | ウッディノート |
| 主な成分 | パチュリアルコール(パチュロール)、パチュレン、β-カリオフィレン、ノルパチュレノール |
| 原産国 | インド、インドネシア、スリランカ |
| 陰陽 | 陰 |
| 相性のよい星座 | 蠍座 |
| 相性のよい天然石 | 黒曜石 |
| 対応チャクラ | 第1チャクラ |
| 注意事項 | 妊娠初期の使用は避ける。香りが強いため使用量に注意する。敏感肌の方はパッチテストを行う。精油の色が濃く布などに付着するため取り扱いに注意する。 |
ストーリー
パチュリ(Pogostemon cablin)は、インドや東南アジアの熱帯地域を原産とするシソ科の多年草です。その名は南インドのタミル語で「緑の葉」を意味する「パッチャ・イライ」に由来するとされています。漢方では「霍香(カッコウ)」の名で知られ、古くから消化器系のトラブルや解毒に用いられてきた植物です。
19世紀のインドでは、高価なカシミールショールをヨーロッパへ輸出する際に、乾燥させたパチュリの葉を衣服の間に挟んで防虫剤として使用していました。その結果、ヨーロッパの人々の間では「パチュリの香りがするショールこそが本物のインド産」という認識が広まったといわれています。後に香水の世界でもトレンドとなり、シャネルやディオールなどの名香のベースノートとしても活用されるほど、フレグランス界に欠かせない存在となりました。
パチュリ精油の最大の特徴のひとつは、時間が経過するほど香りの質が向上する点です。蒸留後に熟成を重ねるごとに、最初の土っぽさが薄れ、ローズを思わせる芳醇で甘みのある香りへと変化していきます。精油の中でも熟成によって香りが深まる珍しいタイプとして知られています。
植物の特徴
パチュリは草丈1m前後になる多年草で、東南アジアの標高900〜1800mほどの地域に自生します。紫がかった白い花を咲かせ、年に2〜3回収穫されます。雨期に収穫されたものが最も品質が高いとされています。
精油の主な成分はセスキテルペンアルコール類のパチュリアルコール(パチュロール)で、精油の品質を判断する目安としてパチュロールの含有率が重要視されます(含有率30%以上が高品質の目安とされています)。そのほかパチュレン・β-カリオフィレン・ノルパチュレノールなどを含み、これらが独特のオリエンタルでスモーキーな香りをつくり出しています。
効果・効能
心への作用
パチュリの香りは、大地を感じさせるどっしりとした安定感の中に、わずかな甘さと官能的な奥行きを持っています。アロマテラピーの場では、緊張・不安・情緒の不安定さを感じているときに選ばれることがあります。過度に高ぶった気持ちを穏やかに鎮め、冷静さを取り戻すための芳香浴に用いられることがあります。また、意識をはっきりとさせ、やる気や集中力を高めたい場面でも活用されることがあります。
体への作用
一般的なアロマテラピーの資料では、消化器系の不調(下痢・便秘・消化不良など)への芳香浴や希釈トリートメントへの活用が紹介されることがあります。また、冷えや血行が気になるときや、筋肉・関節の不調に関連した場面でも用いられることがあります。女性ホルモンに類似した作用を持つ成分を含むとされており、月経不順や月経前の不調・更年期の場面でも選ばれることがあります。
肌への作用
スキンケアへの活用で知られるパチュリ精油は、皮膚を柔らかくし細胞の再生を促す作用が期待されるとされています。ニキビ・炎症・しわ・たるみなどのケアを目的とした希釈使用が紹介されることがあります。収れん作用もあり、肌の引き締めを目的としたスキンケアに取り入れられることがあります。ただし精油は必ず植物油で十分に希釈し、事前のパッチテストを行ってください。
主な作用一覧
- 鎮静・抗うつ
- 抗菌・抗真菌
- 消炎・抗炎症
- 細胞活性化・組織再生
- 収れん
- 消化促進
- 防虫
おすすめの使い方
芳香浴
ディフューザーやアロマストーンに1〜2滴を垂らして香りをお楽しみください。香りが非常に個性的で持続性が高いため、少量から試すことをおすすめします。落ち着きたいとき・集中したいとき・瞑想の場面に選ばれることがあります。フローラル系・柑橘系精油と合わせると、パチュリの個性が香りの奥行きとして活きてきます。
トリートメント
植物油(ホホバ油・スイートアーモンド油など)に対して1〜2%程度に希釈してマッサージにお使いください。冷えが気になるとき、肌のケアとして用いられることがあります。直接肌に原液を塗布しないようご注意ください。精油の色が濃く、布や衣類にシミになる場合がありますのでご注意ください。
ハウスケア・フレグランス
古くから防虫として重用されてきたパチュリは、コットンに1〜2滴を垂らして引き出しやシンク下に置くことで防虫・防カビの用途に活用されることがあります。また、ベースノートとしてブレンド香水の持続性と深みを高める役割を担います。
精油のブレンド
パチュリ精油はベースノートとして様々な精油とよく馴染みます。単体では個性が強く感じることがありますが、他の精油と合わせるとブレンド全体に深みと保留性を与える名脇役になります。
- ベルガモット:柑橘の爽やかさとパチュリのスモーキーさが絶妙なバランスになり、奥行きのある香りになります。
- ラベンダー:フローラルの清潔感にパチュリの重厚さが加わり、大人っぽい落ち着きのある香りになります。
- ゼラニウム:ローズ様の甘みとパチュリのオリエンタル感が重なり、官能的な雰囲気の香りになります。
- フランキンセンス:樹脂の深みとパチュリの大地感が重なり、瞑想にも向いた神秘的な香りになります。
- イランイラン:エキゾチックな甘さが互いを引き立て、オリエンタルで官能的なブレンドになります。
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【免責事項】本記事は、アロマテラピーに関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為・診断・治療を目的としたものではありません。精油の効果・効能には個人差があります。疾患をお持ちの方、妊娠中・授乳中の方、乳幼児・高齢者の方は、使用前に必ず医師・薬剤師にご相談ください。本記事の内容によって生じたいかなる損害についても、当社は責任を負いかねます。精油は必ず適切に希釈してご使用ください。











