キーワード&データ
| キーワード | グラウンディング・官能・豊かさ・保護・熟成 |
|---|---|
| 学名 | Pogostemon cablin |
| 科名 | シソ科 |
| 抽出部位 | 葉 |
| 抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
| ノート | ベースノート |
| 香りの系統 | エキゾチック系 |
| 香調 | ウッディノート |
| 主な成分 | パチュリアルコール(パチュロール)、α-パチュレン、α-ブルネセン、β-カリオフィレン、ノルパチュレノール |
| 原産国 | インドネシア、インド、スリランカ、マレーシア |
| 陰陽 | 陰 |
| 相性のよい星座 | 蠍座 |
| 相性のよい天然石 | 黒曜石 |
| 対応チャクラ | 第1チャクラ |
| 注意事項 | 妊娠中の使用は医師に相談する。香りが強いため使用量に注意する。敏感肌の方はパッチテストを行う。精油の色が濃く布などに付着するため取り扱いに注意する。 |
ストーリー
パチュリ(Pogostemon cablin)は、インドや東南アジアの熱帯・亜熱帯地域を原産とするシソ科の多年草です。その名は南インドのタミル語で「緑の葉」を意味する「パッチャ・イライ」に由来するとされています。漢方では「霍香(カッコウ)」の名で知られ、古くから消化器系のトラブルや解毒、虫刺されの民間薬として重用されてきた植物です。
19世紀のインドでは、高価なカシミールショールをヨーロッパへ輸出する際に、乾燥させたパチュリの葉を衣服の間に挟んで防虫剤として使用していました。その結果、ヨーロッパの人々の間では「パチュリの香りがするショールこそが本物のインド産」という認識が広まったといわれています。後に香水の世界でもトレンドとなり、1960年代以降はシャネルやエルメスなどの名香のベースノートとしても採用されるほど、フレグランス界に欠かせない素材となりました。
パチュリ精油ならではの特徴として、時間が経つほど香りの質が高まる点が挙げられます。蒸留直後は土を感じさせるスモーキーな香りですが、熟成が進むにつれてその鋭さが和らぎ、ローズを思わせる芳醇で甘みのある深い香りへと変化していきます。精油の中でも熟成によって品質が向上する、数少ない珍しいタイプとして知られています。
植物の特徴
パチュリはシソ科ミズトラノオ属に分類される多年草で、草丈1m前後に育ちます。インドネシア・インド・マレーシアなど東南アジアの標高900〜1800mほどの地域に自生し、紫がかった白い花を年に2〜3回咲かせます。雨期に収穫されたものが品質に優れるとされており、葉を乾燥・熟成させてから水蒸気蒸留することで精油が得られます。
精油の主要成分はセスキテルペンアルコール類のパチュリアルコール(パチュロール)で、この含有率が精油の品質を判断する目安のひとつとされています。そのほかα-パチュレン・α-ブルネセン・β-カリオフィレン・ノルパチュレノールなどのセスキテルペン炭化水素類を含み、これらの成分の組み合わせがオリエンタルでスモーキーな独特の香りを生み出しています。精油の色は濃い褐色〜橙色を帯びており、布類へ付着するとシミになる場合があるため取り扱いに注意が必要です。
効果・効能
心への作用
パチュリの香りは、大地を感じさせるどっしりとした重厚感の中に、わずかな甘さと官能的な奥行きを持っています。アロマテラピーでは、緊張・不安・情緒の不安定さを感じているときに選ばれることがあります。過度に高ぶった気持ちを穏やかに落ち着けたい場面や、冷静さを取り戻して物事を整理したいときの芳香浴に用いられることがあります。また、意識をすっきりとさせ、集中力や創造力を発揮したい場面でも活用されることがあります。
体への作用
一般的なアロマテラピーの資料では、消化器系の不調(下痢・便秘・消化不良など)を感じる場面での芳香浴や希釈トリートメントへの活用が紹介されることがあります。また、冷えやむくみが気になるとき、筋肉・関節の不調に関連した場面でも用いられることがあります。女性ホルモンに類似した作用を持つ成分を含むとされており、月経不順・月経前の不調・更年期の場面でも選ばれることがあります。
肌への作用
スキンケアへの活用でも知られるパチュリ精油は、皮膚を柔らかくし細胞の再生を促す働きが期待されるとして、エイジングケアを目的とした希釈使用が紹介されることがあります。ニキビ・炎症・しわ・たるみなどのケアを目的とした植物油への希釈使用も見られます。収れん作用もあり、肌の引き締めを目的としたスキンケアに取り入れられることがあります。使用の際は必ず植物油で十分に希釈し、事前のパッチテストを行ってください。
主な作用一覧
- 鎮静・抗うつ
- 抗菌・抗真菌
- 消炎・抗炎症
- 細胞活性化・組織再生
- 収れん
- 消化促進・健胃
- 防虫
- 催淫
おすすめの使い方
パチュリ精油は香りの個性が非常に強く、少量でも存在感があります。敏感肌の方は皮膚に使用する前にパッチテスト(腕の内側など目立たない部分に少量塗り、24時間様子を見ること)を行ってください。精油の色が濃い褐色〜橙色のため、布や浴槽への色移りにもご注意ください。妊娠中の方は使用前に医師にご相談ください。
- 芳香浴(ディフューザー):
ディフューザー(精油の香りを空間に広げる器具)に1〜2滴で十分です。香りの持続性が高いため、まず1滴から試してみてください。30〜60分を目安に換気を挟みながら使用すると、心地よくお楽しみいただけます。
→ 詳しい使い方はこちら - アロマバス(沐浴法):
キャリアオイル(精油を薄めるために使う植物性のオイル)またはバスベースに1〜2滴を混ぜてから湯船に加えてください(乳化(水と油をなじませること)を行うことで精油が湯に均一に広がります)。精油の色が濃く浴槽に色が付くことがあるため、使用前に浴槽の素材をご確認ください。
→ 詳しい使い方はこちら - トリートメント(ボディ):
キャリアオイル10mLに対して1〜2滴(約0.5〜1%)を目安に希釈(植物油で薄めること)してお使いください。冷えやむくみが気になる部位のマッサージに用いられることがあります。精油の色が濃く布や衣類にシミが付く場合があるため、使用後は肌が触れる布類に注意が必要です。
→ 詳しい使い方はこちら - 手作りコスメ・生活雑貨:
植物油10mLに1滴(約0.5%)程度に薄めたものをスキンケアに取り入れる使い方が知られています。また、コットンに1〜2滴を垂らして引き出しや収納スペースに置くと、防虫を目的としたハウスケアにも活用できます。スキンケアに使用する際は事前にパッチテストを行い、お肌に合うか確認してください。
→ 詳しい使い方はこちら
精油のブレンド
パチュリ精油はベースノートとして様々な精油とよく馴染み、ブレンド全体に深みと保留性を与えます。単体では個性が強く感じることがあるため、まずは少量(全体の10〜20%程度)から組み合わせてみることをおすすめします。
- フローラル系:
ラベンダー、ゼラニウム、イランイラン(甘さと深みが加わり、落ち着いた印象に仕上がります) - 柑橘系:
ベルガモット、グレープフルーツ、レモン(軽やかさとアースな重厚感が調和し、香りに立体感が生まれます) - ウッド系:
サンダルウッド(どっしりとした温かみのある香りになります) - 樹脂系:
フランキンセンス、ミルラ(瞑想や深い集中を意識した場面に選ばれることがある組み合わせです)
パチュリは香りが長時間残るため、ブレンドする際は他の精油の量とのバランスを確認しながら少しずつ調整してください。
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※アロマテラピーは医療ではありません。掲載内容は効果効能を保証するものではありません。持病のある方、妊娠中の方、お子様に使用する場合は専門家にご相談ください。










