植物油 キャリアオイル/ベースオイルについて

こんにちは。ベル・クウォーレ村上優香です。

先日久しぶりに友人とランチの約束があり、たまにはスカートでちょっとおしゃれしてと、ストッキングをはこうとしたら足がカッサカサ(笑)
ハリとかツヤとか影も形もなく、粉っぽい。。。

そういえばずっと楽ちんパンツ+靴下で過ごしてたからなー
足見てなかったなー、腕も乾燥しているのか時々かゆかったり。
今年は季節の変わり目が駆け足で過ぎて、秋のゆったりとする間もなく、すでに乾燥する冬に突入かーーー。お風呂上がりのオイルが欠かせない季節がやってきました!

アロマテラピーには欠かせない植物油、またはキャリアオイル・ベースオイルと呼ばれているオイルについて詳しくご案内したいと思います。

植物油というと食品の植物油が浮かんでくる方もいらっしゃいますね。
食品を管轄している農林水産省によると植物油には、原料により次の種類があります。

  1. 油糧種子(大豆、なたね、ごま、綿実、あまに等)から抽出したもの
  2. 農産物の副産物(米ぬか、とうもろこし胚芽)から抽出したもの
  3. 海外から輸入した油(パーム油、オリーブ油、ひまわり油、ひまし油等)

アロマテラピーで使用する場合は、肌に塗りますので食品用ではトラブルを起こす可能性があります。
肌につける場合は厚生労働省の管轄である化粧品、医薬部外品がありこれに準じたものでなければなりません。
特に以下のような安全性が求められています。

  • 色相は無色または淡黄色であること
  • 臭気は無臭またはほとんどないことが好ましい
  • 安定性が良好であること
  • 皮膚に対して刺激を与えたり、上皮細胞を変性しないこと
  • 十分に精製されており、皮膚に毒性を与える不純物を含んでいないこと

色や香りを残した食品グレードとは異なり、一般に高度に精製されたものが化粧品用植物油として使用され、化粧品原料規格という品質で管理されています。

一般的な化粧品では鉱物油(「鉱物油」「ミネラルオイル」「パラフィン」「ワセリン」などと表記)・合成油剤(石油から作られたベンジルアルコール、安息香酸アルキル、ミリスチン酸イソプロピルなど)が多く使われていますが、オーガニックコスメでは天然100%植物オイルが使われています。

植物オイルには様々な栄養分やミネラル分、そして肌を若々しくする抗酸化成分(ビタミンE)、美白成分(リノール酸、リノレン酸など)などが含まれています。

そのため保湿効果はもちろんのこと、ミネラルやビタミンが肌を若返らせたり、紫外線から肌を守ったりしてくれます。

鉱物油や合成油剤は、植物オイルと違って抗酸化成分はなく、抗酸化成分や皮膚再生成分はありませんので、一時的にしっとりしているような感覚は得られても、老化を止め、根本的に肌トラブルを抑える働きは期待できません。
むしろ肌を酸化(老化)させてしまうのですが、価格は植物オイルの約10分の1と安価なため、一般的な化粧品ではあたりまえのように使われているのが現状です。

エッセンシャルオイルは原料から抽出した高濃度のオイルであるため、肌にそのまま使うには刺激が強すぎて使用することができません。植物油キャリアオイルとかベースオイルと呼ばれるのは、エッセンシャルオイル(精油)を希釈するときにベースとなり、精油に含まれる薬理作用のある成分を肌に運ぶのでキャリアオイルはcarrier(運ぶ)という意味の通りキャリアオイルとも呼ばれています。

また、その他にもキャリアオイル自身が持つ有効成分をお肌に供給したり、マッサージの際に手の動きをなめらかにする目的で、キャリアオイル単体で使用したりキャリアオイル同士でブレンドして使用したりもできます。

トリートメントサロンでのケアでもホームケアでも多目的に活躍するアロマテラピーには欠かせないエ植物油です。

植物油の役割と効果
1、キャリア、つまり運ぶ(carrir)という意味にあるように、精油の有効成分を皮膚に浸透しやすくします。(皮膚の真皮層まで精油を送り届けてくれます。)
2、 精油を希釈します。
3、 トリートメントを施す指の動きを滑らかにして、皮膚への刺激を少なくします。
4、精油は揮発性ですから皮膚温で早く蒸散してしまいますが、不揮発性の植物油と混ぜることにより、蒸散を遅らせ、持続性を高める効果があります。
5、肌を軟化します。
6、肌に有益な健康成分、油分やビタミン・ミネラルなどの栄養素を補給します。

植物油には多くの種類があり、それぞれに特徴が違いますので使い分けたり、植物油同士をブレンドするることでさらなる効果が期待できます。
植物油は天然100%で、分子が小さく皮膚への浸透性が高いため、お肌に直接使用できる穏やかな成分です。 

植物油を化学的な特徴から分類す油脂、ロウ、炭化水素と3つに分けられます。

油脂について
脂肪酸のグリセリンエステルでトリグリセリドを主成分とし、ほかの微量成分を含むものをいいます。トリグリセリドとは、グリセロールの3つの水酸基(-OH) に脂肪酸が結合したものをいいます。

水に溶けず、アルコールなどに溶けます。常温で液体のものを脂肪油・油(あぶら)、固体のものを脂肪といいます。

動植物界に広く分布していて、植物油は主として種子や果実中に存在しています。大豆油・オリーブ油・ごま油や木蝋(もくろう)などです。
動物性の牛脂・豚脂・魚油なども油脂に分類されます。
油脂は含まれる脂肪酸の種類やその含有比率や微量成分により性質に違いが出てきます。
天然の油脂を構成する脂肪酸は脂肪族化合物の一つです。
脂肪酸としてはステアリン酸・パルミチン酸・オレイン酸・リノール酸などが多くあります。

植物性は オレイン酸、リノール酸、リノレン酸と呼ばれる不飽和脂肪酸を多く含みます。一方 動物性は 主に パルミチン酸、ステアリン酸と呼ばれる飽和脂肪酸が多く含みます。

ロウについて

高級脂肪酸と一価または二価の高級アルコールとのエステルが結合したものをロウと言います。

ロウは、動植物から得られる油であり油脂と似ていますが、化学構造上異なります。
油脂は高級脂肪酸とグリセリンの化合物であるのに対し、ロウは高級脂肪酸と高級アルコールの化合物であり、またロウは基本的に常温で個体であるという違いがあります。ただし、ホホバ油は常温で液状、ラノリンは半固形状です。

外観も名前もロウのようですが、モクロウは組成としてはロウではなく固形状の油脂に分類されます。同じように、パラフィンはパラフィンワックスとも呼ばれますが、組成的には炭化水素に分類されます。

ロウは油性成分として、口紅を固めたり、使用感触をよくしたり、剤型の外観に艶を与えたりなど、それぞれの性質に応じて化粧品原料として広く用いられています。主なロウには、植物性のものにはホホバ油、キャンデリラロウなどがあり、動物性のものにはミツロウ、ラノリンなどがあります。

炭化水素について
植物性スクワランがこれにあたります。スクワレンという炭化水素を取り出し、それに水素添加したものです。油脂やロウとは科学的な構造が異なります。

植物油の特徴

乾性油
空気中に放置すると酸化されて固化・乾燥しやすい油です。主成分に不飽和脂肪酸を含みます。
ペンキ・印刷インキや油絵の溶剤などにも使用されています。

油は成分中のC=C二重結合の多さを示す指標であるヨウ素価によって分類され、ヨウ素価が130以上の油を乾性油と言います。
グレープシード油、月見草油、亜麻仁(あまに)油などの植物油です。


半乾性油
空気中で反応して流動性は低下するものの、完全には固まりません。ヨウ素価は130から100程度です。オレイン酸やリノール酸などの脂肪酸が主で、リノレン酸をほとんど含みません。
小麦胚芽油、セサミオイルなどになります

乾性油
空気中で固まりません。皮膚の塗布したときに、油分がいつまでも皮膚に残るよう感触があります。
ヨウ素価は100以下です。オリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油などです。

未精製油と精製油

未精製オイルのほうが栄養価が高く、せっかく植物油を使うのだから、植物の成分をできる限り利用したいという願いと、品質が安定していて保存期間も長く、においも少ない、お肌が敏感な方でも安心して使える精製オイル、大きく言えばこのような違いで使い分けていただくのがベストです。

精製オイルは
1.化粧品の原料として使ったときに、長期間保存しても変質しにくいから
2.アレルゲンになりにくいから
3.同じオイルでも精製しているほうが、酸化しにくいから
ということは、言い換えれば
敏感肌ではなく、フレッシュなうちに使い切るのであるならば、
スキンケア効果の高い【未精製オイル】のほうを選ぶのもありです。

ただし未精製オイルは
1.色が濃い
2.香りが強い
ということもあります。

脱臭、脱色、精製濾過を行ったものが精製オイルでほぼ透明です。
精製されることで排除されるものは「リン脂質」「ヨウ素」「ステロール類」「色素」です。

精製はクリアーともいわれます。
精製を支持する人は「リン脂質」などが残っていると腐敗しやすくなり、光に反応して白濁しやすくなるといいます。これが肌の炎症を起こす原因にもなると主張します。また、精製しても未精製でも主要な栄養素にさほど大きな違いはないということです。

反対に未精製を支持する人は人工的な手を加えない「天然」に重きを置きます。
ベルガプテンフリーのベルガモットを便利とみるか、天然でないとみるかと同じ主張です。

精製派の言い分として、腐敗の原因の除去は重要と考えるのは理解できますが、精製も未精製も栄養素は同じと考えるのはやや無理ががあります。というのも最近色素(ポリフェノール)のもつ作用が注目されてきている点もあるので、栄養素は多少なりとも違いがあると思います。

使い勝手から言えば、精製のクリアタイプの方がサラサラしていて、未精製は粘度が高いので他のオイルと合わせる方がのびがよいでしょう。
また、色が気になる人は精製が良いと思います。

状況に合わせて使い分けてください。もし迷ったら安全性を優先して精製オイルをお勧めします。

植物油の保管方法

1、遮光された容器で保管

2、直射日光、高温、多湿を避け冷暗所に保管

3、使用後はキャップをしっかり閉める

4、開封したら早めに使い切る

開封したオイルが空気に触れることにより酸化してしまいます。まず、オイルを使ったら、必ずボトルの口を拭くことをお勧めします。ボトルの口についたオイルが一番空気に触れるところです。そのオイルを拭き取っておくことで、ボトルの口の周りのオイルの酸化を防ぐことができますし、ここのオイルの酸化を防ぐことで、保存期間を伸ばすことができます。

拭いていても、次第にベタついてきてしまいますので、ときどき消毒用エタノールをキッチンペーパーやティッシュにつけて、拭くという一手間をかけることで、キレイに取り除くことができます。

蓋は、消毒用エタノールを少量垂らし、拭き取れるところは拭き取ります。エタノールは、揮発しますので、多少残っていても大丈夫です。もちろん、使いきれるサイズを購入することも大切です。

大きいサイズの方が、お得ではありますが、酸化して使えなくなってしまっては、もったいないです。オイルが酸化したかどうかは、まずにおいで判断できます。酸化すると、酸化臭がしてきますし、酸化臭がわからなくても、何か不快な匂いがしたら、酸化しています。

今回は、植物油全体の特徴についてご紹介しました。

次回はアロマテラピーで使用する植物油の種類と特徴についてご紹介していきたいと思います

いつも最後までお付き合いいただきありがとうございます。
今年は、寒い冬になると予報で言ってましたが、同じようなことを毎年聞いているような。。。

去年も言っていたような、そして寒かった。。。

今年はもっと寒いんでしょうか?テンション下がります⤵
みなさん、寒さ対策どうしていますか?
暖かいアウター、靴が欲しいですね~。
エアコンかけてると喉がやられてしまいます。
長時間の講座の時は特に、後半声がかれてきて(笑)
ハーブティーにはちみつ入れたり、いろいろ試しています。

次回をお楽しみにーヽ(^。^)ノ

株式会社 ベル・クウォーレ https://beltacuore.com/

大阪 四天王寺

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楽天市場店:https://www.rakuten.co.jp/berutacuore/

belta(ベル)は『美しい人』、cuore(クウォーレ)は『心』

ご縁をいただけた皆様に【心も体も美しく】
磯部千晴の想いをこめて

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