こんにちは。ベル・クウォーレ村上優香です。
毎日毎日、お天気がすっきりしない日が続きますね。
前回お天気の影響で気圧が変化することで起こる気象病について少しご紹介せていただきました。
以下抜粋内容です。
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雨が降ると頭痛がする、気圧の変化によって体調がすぐれないなど、その日の気候・気圧・気温によって身体の変化が発生するものが「気象病」です。
天候等により気圧が変わると、体の中から押し返す力をその都度コントロールしていく必要があります。気圧の変化は、内耳(ないじ)という耳の奥にある器官で感じ取り、脳の中枢にある自律神経に気圧の変化を伝えます。気圧が下がると体の外からの圧力が減り、血管が膨張します。自律神経がきちんと整っていると、交感神経が働いて膨張した血管を収縮させます。気圧が上がっている時は外からの圧力が上がり血管が収縮します。すると副交感神経が働いて血管を膨張させます。
ずっと緊張やストレスがかかった生活をしていると、この交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり自律神経のバランスが乱れ、様々な体の不調へとつながってしまいます。
気象病と呼ばれる不調には、気圧の変化を事前に把握し、体調不良を未然に防ぐための予防や対策が大切です。
ということで自律神経のバランスを整える精油を使ったアロマバスをご紹介しました。
https://beltacuore.co.jp/archives/1664
ブログサイトを引っ越す前だったので画像表示がうまくいっていませんが参考にしてください。
で、今回はこの長雨。。。。気象病もそうですがもうひとつ、梅雨の季節に毎回悩まされることが。
今年は雨量も多いような男前の梅雨。ジメジメ感は上昇中。そして気になるのは、カビ(真菌)、細菌、しかもなんとこの季節にインフルエンザが流行っているとか。
洗濯物の部屋干しが増え、CMで洗濯物の生乾きのにおい対策をよく耳にします。
抗菌、抗ウイルス、防カビ効果の高い精油は皆さんがよく知っているティートゥリーですね
https://beltacuore.co.jp/archives/1593
ラベンダーも見逃せません
https://beltacuore.co.jp/archives/1583
梅雨や夏の時期になると風邪や咳の症状が出る「夏型過敏性肺炎」や「カビ(真菌)によるアレルギー性疾患」と呼ばれる症状があります。 この肺炎はアレルギーによる過敏性肺炎と言われるもので、その原因は「家の中にあるカビ(真菌)」だそうです。 水をよく使う台所のシンク周り、浴室・洗面所そしてエアコン。
カビが多くの胞子を放ち、活発に繁殖する5月~10月にかけて特に梅雨のころから流行するため、通称「夏肺炎」ともいわれています。
梅雨の時期は、気温の変化が激しいため体調を崩しやすいとき。ちょっとだるくて「風邪かな~」と思って市販薬を飲んでも、微熱や咳などの症状が続くことがあったり、長引く場合は注意が必要です。
カビ(真菌)による肺などの病気にならないための予防法について、真菌症臨床研究の第一人者、千葉大学真菌医学研究センターの亀井克彦先生は以下のようにアドバイスされています。
① 雨の時期にカビが繁殖しないようにこまめに掃除をする
②特に水回りは、換気するなどして乾燥に心掛けるほか、換気扇・扇風機を利用して空気がよどまないようにする。風呂場の天井のカビは、スモークタイプのくん煙剤を活用するのもおすすめ
③エアコン内にはカビが繁殖しやすいため、マスクを着用し、機器の取り扱い説明書にそった清掃をこまめに行う
④仕事などで外出し、締め切ったままの部屋は、帰宅後に窓を開けるなど空気の入れ替えを行う
⑤免疫系の働きを維持するため、健康管理に留意する
今日はその中でも、特に強い抗菌性と抗ウイルス、抗真菌作用、殺真菌作用、そして感染症に効果を発揮する精油のご紹介です。寄生虫にも有効です。
025 タイムCT6チモール
学名 Thymus vulgaris
科名 シソ科
抽出部位 花、葉
抽出方法 水蒸気蒸留法
主要成分 【フェノール類】チモール
【モノテルペン炭化水素類】パラシメン、γ-テルピネン
原産国 フランス
タイムは、シソ科の多年草でハーブの一種です。
西欧諸国やアフリカに自生しているほか、比較的手入れが楽なため栽培もされています。
高さは15~40cmほどで、細かい灰緑色の葉が密集してつき、葉に厚みがあるのが特徴です。春にはピンクや白の花を咲かせます。和名ではタチジャコウソウやキダチヒャクリソウと呼ばれています。
料理には乾燥した葉を使用するのが一般的で、主な成分として精油、フラボノイド、タンニン、苦味質、サポニンと、ポリフェノール成分であるロスマリン酸を含みます。
タイムという名前の由来には諸説ありますが、ギリシャ語で“勇気”を表す語が語源になっていることもあり、タイムは古くから、勇気や力の象徴とされてきました。
最も歴史のある薬草のひとつで様々な用途に使われてきました。古代エジプトではミイラの防腐剤・保存剤として、ギリシャでは神殿で焚く薫香や入浴などに、ローマではお酒やチーズの香りづけに使われたという記録が残っています。
中世では、肉や魚の保存に使われたり、悪夢を見ないように枝を枕の下に入れて寝ていたようです。
中世イングランドでは、女主人からもらったスカーフに、騎士たちが勇敢さを表すためにタイムとミツバチの刺繍を施したそうです。
後期中世ヨーロッパを襲った黒死病(ペスト)予防のために床に敷いたり、悪魔や伝染病などから身を守るために小さな花束「タッジーマッジー」にして持ち歩いたりもされました。
タイムは渋みとさわやかな香りが特徴のハーブで、肉類や魚介類の臭み消しに使われます。また、防腐力や殺菌力があるため、ハムやソーセージの香りづけにも用いられます。
入浴剤やポプリで香りを楽しんだり、アロマバスや湿布として使用し、打撲や痛風、リウマチ、皮膚感染症、風邪などに有用で、ハーブティーでうがいをすれば、歯痛や口内炎にも効果があるといわれています。
また、タイムの殺菌効果は非常に強いため、感染症の予防にも役立ち、せき、たん、ぜんそくなどの呼吸器系の障害や風邪、インフルエンザなどの予防に有用であるといわれています。
消化を助ける働きもあるため、タイムのハーブティーは食べ過ぎた後の飲料としておすすめです。
※精油は飲用できません
16世紀に活躍した「医化学の祖」と呼ばれるスイス人医師パラケルススが、「植物の形態が人間の器官や体の部位と似ていたり、特定の生物の特徴を思わせたりするものはその効用を反映していて、それは神が人間に植物の効能を知らせるためのヒントを託している」と唱えました。
植物と人間はまったく違う生き物のようですが、実は似ている部分がたくさんあります。
タイム精油は葉の部分から抽出されますが、葉は人間で例えると呼吸器と循環器にあたるので、心(肺)を開いて、発芽した芽をどんどん大きくしていく動きのエネルギーを持っているとされています。
タイム精油は、様々なケモタイプ種ができる精油のひとつです。
南フランスでは標高が違う場所ごとに、狭いエリア内でも気候が変わるために多数の種類とケモタイプが存在します。標高の低い土地では殺菌や抗感染作用の強い刺激的なタイプが、標高の高い土地では殺菌力に優れつつも作用がより穏やかなタイプが生育します。
同じ学名の植物から抽出した精油でも、生育地の気温や日照時間、降水量、標高や土壌の質が異なると、精油の成分が大きく異なり、作用も香りも異なるので、どのケモタイプなのか確認して使用しましょう。
タイム精油のケモタイプ種のうち、「タイム・リナロール」、「タイム・チモール」、「タイム・ゲラニオール」がポピュラーで、中でも「タイム・リナロール」が一番皮膚刺激も少なくマイルドです。
タイム・チモールは最も一般的に普及しているタイムです。メディカルな印象が強い香りですっきりとした清涼感があり空気の浄化に適しているので、ディフューザーやアロマストーンで芳香浴を楽しみながら、気分をリフレッシュするのがおすすめです。
タイム精油のケモタイプの成分比較
【CT6チモール】フェノール系のチモール成分を多く含む
チモール(~60%)、パラシメン、γーテルピネン
【CTパラシメン】モノテルペン炭化水素類のパラシメンを多く含む
パラシメン(~35%)、カルバクロール(~30%)、チモール、ツヤノール
【CT4ツヤノール】モノテルペンアルコール類のツヤノールを多く含む
ツヤノール(~50%)、テルピネン4オール、リナロール、βーミルセン
【CT2ゲラニオール】モノテルペンアルコール類のゲラニオールを多く含む
ゲラニオール(~40%)、リナロール、酢酸ゲラニル、βーカリオフィレン
【CT1リナロール】モノテルペンアルコール類のリナロールを多く含む
リナロール(~80%)、酢酸リナリル、テルピネン4オール
ほかにタイム・マストキナ、タイム・サツレオイデスなどがあります。
◆タイムチモールの作用◆
抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用、抗感染作用、抗寄生虫作用、抗リウマチ作用、鎮經作用、鎮痛作用、駆風作用、瘢痕形成作用、消化促進作用、利尿作用、去痰作用、血圧上昇作用、神経強壮作用、性的強壮作用、健胃作用、発汗作用、強壮作用、駆虫作用、せき・喉の痛みの改善、気管支炎の改善、強心作用、血行促進作用、食欲増進作用、創傷・ただれの改善、脱毛予防、フケの改善
こころに
薬草らしいグリーン調の薬っぽい香りは、不安や恐れ、悲観的な気分から、自信や気力を取り戻したいときに助けになります。疲労や気分の落ち込み、無気力感などのメンタル的な緩和にも有効です。
タイムの強い香りと味は、ハーブティーなどで口にすることで、喉や肺をすっきりとさせます。その爽快感から、疲労感や倦怠感が緩和され、リラックス効果が期待できるといわれています。また、フラボノイドの働きにより、けいれんや生理痛もやわらげます。タイムは心身ともに癒しを与えるハーブといえます。
からだに
タイムは、免疫系の器官である胸腺(Thymus gland)の名前の由来となる植物で、免疫を強化してくれ、疲れたからだにとても効果的です。
タイムには強い殺菌力と抗真菌作用があります。幅広い菌に対して高い殺菌作用を持ちます。皮膚感染にはハーブティーをしみこませたコットンや入浴剤としての利用がおすすめです。また、歯肉炎、口内炎などの口腔内のトラブルにはハーブティーの飲用やマウスウォッシュとしても利用されます。また、タイムに含まれるフラボノイド(ハーブティーに含まれる)には、体をリラックスさせる働きがあります。その結果、消化管のけいれんを鎮めたり、生理痛を緩和したりする効果が期待できます。
タイムの高い殺菌力は、胃潰瘍の原因ピロリ菌に対しても働きかけることが研究でわかっています。
のどの痛みや扁桃腺炎、インフルエンザなどの呼吸器系の感染症や、膀胱炎など泌尿器系の感染症にも効果を発揮します。その他に、タイムは強い抗酸化作用があり、アレルギーの抑制にも期待できます。
タイムはハーブの中でもとりわけ殺菌力が高く、この殺菌力に抵抗できる細菌はほとんど存在しないとも言われています。そのため、皮膚感染のほかにも、飲用やうがいをすることで、風邪やインフルエンザなどの予防に効果的です。また、ポットの沸騰したお湯にタイムを入れてその蒸気を芳香浴で利用すれば、空気清浄器としても利用可能です。料理などにも使われるほど安全性も高いため、病室などでの使用も可能です。
心身ともに疲労してしまっている時は、免疫が低下して風邪や感染症にかかりやすくなるので、予防するためには、ディフューザーで芳香浴したりするほか、無水エタノールにタイム精油を混ぜて、入浴剤として使用したりすることがおすすめです。
風邪のひき始めや喉の痛み、咳には、マグカップや洗面器にお湯を張り、そこへタイム精油を数滴垂らして、蒸気を吸入すると症状が緩和されます。
おはだに
殺菌消毒作用も高いので、ニキビなどのスキンケアにも適しています。
皮膚の感染症は、アロマバスでケアしてください。
その他
魚介類や肉類の臭み消しとして、また長時間加熱しても香りが飛ばないことから、料理でよく用いられます。
アロマディフューザーやアロマスプレーで空間に芳香させる事で、お部屋内の感染対策に活用できます。
使用上の注意
高血圧の人、妊娠中に人は注意が必要。肌への刺激が強いため、マッサージやスキンケアにはあまり適しません。CTチモール、CTパラシメンは皮膚感作に注意が必要。低濃度で使用するか敏感肌の人は避けましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今年は京都の祇園祭の開催もきまり、いつもの夏が戻ってきそうです。
祇園祭、天神祭りと関西ではにぎやかになりそうです。
ただ、まだまだ感染対策には注意が必要です。3年に渡るマスク生活や外出の自粛が免疫力の低下につながっているのではないかと言われています。
アロマの精油を使って、快適な環境を作ってくださいね。
免疫力アップに大切なことは、適度な活動性と休養のバランス、からだを温めること、ストレスを減らすこと、そして腸内環境を整えることだそうです。
逆に、激しすぎる運動、睡眠不足、ネガティブ思考、不活動、昼夜逆転生活は免疫を下げるそうです。
蒸し暑い梅雨もまだまだこれから本番ですが、どうか心も体もいたわりながら元気にお過ごしください。
次回をお楽しみにーヽ(^。^)ノ
株式会社 ベル・クウォーレ https://beltacuore.co.jp/
◆アロマの香りで心と体をリフレッシュ
無添加オイルを使ったアロマ・マッサージで心とカラダを癒やす サロン ベル・クウォーレ
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belta(ベル)は『美しい人』、cuore(クウォーレ)は『心』
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