沐浴法(アロマバス)

沐浴法(アロマバス)とは

沐浴法(アロマバス)とは、精油(エッセンシャルオイル)をお風呂のお湯に溶かして入浴する方法です。香りを楽しむだけでなく、お湯の温かさとお肌からの香り成分の吸収が合わさるため、芳香浴法よりもさらに深い癒やし効果が期待できます。

毎日のお風呂タイムに精油をプラスするだけで、気持ちの切り替えや体のケアができる、とても充実した時間になります。

なぜアロマバスは気持ちいいの?

お風呂では、蒸気とともに香りが立ち上るので、自然と鼻から香りを吸い込みます。香り成分は脳に素早く届いて感情や自律神経(体のバランスを保つ神経)に働きかけます。さらに、お湯に薄まった精油成分がお肌からも少しずつ吸収され、温熱効果で血の巡りが良くなることでその吸収もスムーズになります。「香り+温かさ+肌からの吸収」の三重効果が、アロマバス最大の魅力です。

大切なポイント:精油は必ず「混ぜてから」入れましょう

精油は水やお湯にそのまま溶けません。そのまま浴槽に垂らすと、精油の原液が浮いたままになって肌に直接触れてしまい、肌荒れや刺激の原因になることがあります。必ず「精油を溶かすためのもの(基材)」と事前に混ぜてから浴槽に入れましょう。

特にレモン・グレープフルーツなどの柑橘系や、ペパーミント・ユーカリ・レモングラスは肌への刺激が強めです。これらを使うときは量を少なめにして、必ず基材と混ぜてください。

「基材」って何を使えばいいの?

基材の種類どんな効果がある?使う量の目安
無水エタノール(薬局で購入可)精油をよく溶かす。もっとも手軽な方法5ml(精油と混ぜてから浴槽へ)
天然塩(バスソルト)体を温める・発汗を促す。保温効果アップ大さじ2〜3杯
スキムミルク(脱脂粉乳)肌をしっとり保湿。乾燥肌・敏感肌の方に大さじ2〜3杯
重曹+クエン酸(バスボム)炭酸の泡で血行促進。疲労回復に重曹2:クエン酸1の割合で
クレイ(粘土)毛穴のケアや肌荒れに。清潔感アップ大さじ1〜2杯
バスオイル(保湿乳化剤)保湿しながら精油を溶かす。乾燥肌におすすめ5〜10ml

アロマバスの種類とやり方

アロマバスにはいくつかのやり方があります。体調やその日の気分に合わせて選んでみてください。

① 全身浴

肩までしっかりお湯につかる方法です。全身を効率よく温めるので、疲れをとりたいときに最適です。38〜40℃のぬるめのお湯でゆっくり20分入るとリラックス効果が高まります。すっきりしたいときは42℃前後の少し熱めのお湯で5〜10分の短時間入浴がおすすめです。

基材と混ぜた精油を5滴以下を目安に浴槽に加え、よくかき混ぜてから入浴してください。

② 半身浴

みぞおちあたりまでお湯につかる方法です。心臓への負担が少ないので、体が弱っているときや長時間ゆっくり入りたいときに向いています。本を読んだり音楽を聴きながら、汗が出るまでじっくり入りましょう。上半身が冷えないよう、肩にタオルをかけるのがコツです。

基材と混ぜた精油を3滴以下を目安に加えてください。

③ 手浴(手のお風呂)

洗面器に40〜42℃のお湯を張り、基材と混ぜた精油を1〜3滴加えてよく混ぜ、手首まで5〜10分つけて温めます。服を脱がなくてもできるので準備がとても楽です。冷えや手荒れのほか、頭痛・肩こりなど首から上の不調にも効果的です。

④ 足浴(足のお風呂)

バケツや大きめの洗面器に40〜43℃のお湯を張り、基材と混ぜた精油を1〜3滴加えてよく混ぜ、足首まで5〜20分つけます。全身の血の巡りを良くしてくれるので、冷え・足のむくみ・生理痛が気になるときにぜひ試してみてください。

⑤ アロマシャワー

浴槽につかれないときでも手軽に楽しめる方法です。シャワーを浴びる前にバスルームの床(排水口の近く)に精油を1〜3滴垂らしておくと、シャワーの蒸気とともに香りが広がります。朝はペパーミントやオレンジスイートで目覚めをすっきり、夜はラベンダーでリラックスを。旅先でお風呂に入れないときにも使えます。

精油が直接肌に触れないよう注意してください。

各方法の比較

方法手軽さ温浴効果こんなときに
全身浴疲れをとりたい・冷えを改善したい・深くリラックスしたい
半身浴長時間ゆっくり入りたい・体への負担を減らしたい
手浴頭痛・肩こり・手の冷えや荒れが気になる
足浴冷え・むくみ・生理痛・全身の血行を良くしたい
アロマシャワー旅先・朝のリフレッシュ・時間がないとき

こんなときにおすすめの精油

こんなときにおすすめの精油
リラックスしたい・よく眠りたい真正ラベンダー、ゼラニウム、ベルガモット、イランイラン、サンダルウッド
体が冷えている・血行を良くしたいレモン、スイートマジョラム、イランイラン、ジンジャー
むくみが気になる・デトックスしたいジュニパーベリー、サイプレス、シダーウッド、グレープフルーツ
疲れをとりたい・頭をすっきりさせたいローズマリー・シネオール、ユーカリ・グロブルス、サイプレス、オレンジスイート
頭痛・肩こりが気になるペパーミント、真正ラベンダー、スイートマジョラム
肌を潤したい・美容ケアをしたいゼラニウム、ローズオットー、フランキンセンス、ネロリ

※精油の効果には個人差があります。まずは「好きな香り」から試してみましょう。

ご注意

精油を使うときの基本ルール

  • 精油は必ず基材(無水エタノール・バスオイルなど)と混ぜてから浴槽に入れてください。原液のまま使わないでください。
  • 目に入らないよう注意してください。万が一目に入ったときは、大量の水で洗い流して医師に相談してください。
  • 薄めたものも含め、精油を飲まないでください。
  • 入浴後は浴槽をよく洗い流してください。

こんな方は特に注意を

  • 妊娠中の方:全身浴や半身浴は体への負担が大きい場合があります。使う精油の種類にも注意し、不安なときは医師にご相談ください。
  • 赤ちゃん・3歳未満のお子さんがいる場合:3歳未満のお子さんには刺激が強い場合があります。アロマバスを行う際は精油をごく少量にし、肌への刺激が弱い精油を選んでください。
  • 敏感肌・アレルギー体質の方:柑橘系・ペパーミント・ユーカリなど刺激が強めの精油は避け、ラベンダーなど穏やかな精油を少量から試してください。
  • 高齢の方・持病のある方:全身浴は心臓や血圧に負担がかかる場合があります。半身浴や手浴・足浴からお試しください。
  • お酒を飲んだ後・食後すぐ:体調が変化しやすいため、入浴は避けてください。

精油の使う量の目安

全身浴は5滴以下、半身浴は3滴以下、手浴・足浴は1〜3滴が目安です。多すぎると肌への刺激や気分不快の原因になりますので、最初は少なめから始めましょう。

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