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芳香浴法

芳香浴法とは

芳香浴法とは、精油(エッセンシャルオイル)をお部屋の空気中に広げて、その香りをゆっくり吸い込みながら楽しむ方法です。「香りを浴びる」という名前の通り、お気に入りの香りで空間を満たすことで、気持ちをリラックスさせたり、気分をリフレッシュしたりすることができます。

アロマテラピーの中でもっとも手軽に始められる方法で、特別な道具がなくてもすぐに実践できます。アロマが初めての方にも、まず試してほしい楽しみ方です。

なぜ香りで気持ちが変わるの?

香りの成分は、鼻から吸い込まれると脳へとても速く届きます。感情や記憶を司る脳の部位に直接働きかけるため、「ふわっと香りを嗅いだだけで気持ちが落ち着いた」「なんだかすっきりした」という感覚が生まれるのです。

また、香りの成分の一部は気道を通って肺まで届き、血液にのって全身をめぐることもわかっています。だから香りは「気分」だけでなく、体にもやさしく働きかけてくれます。

目的別・おすすめの精油

こんなときにおすすめの精油
リラックスしたい・よく眠りたいラベンダー、カモミール・ローマン、サンダルウッド、ベルガモット
気分転換・頭をすっきりさせたいペパーミント、ユーカリ、レモン、グレープフルーツ
集中したい・仕事や勉強の合間にローズマリー・シネオール、レモン、バジル
前向きな気持ちになりたいオレンジスイート、ベルガモット、フランキンセンス
空気をきれいにしたいティートゥリー、ユーカリ、ラベンダー
花粉の季節・季節の変わり目にユーカリ、ペパーミント、ティートゥリー

※精油の効果には個人差があります。まずは「好きな香り」から試してみましょう。

芳香浴法のやり方

芳香浴法にはいくつかの方法があります。持っている道具やシーンに合わせて、気軽に使い分けてみてください。

① ティッシュ・コットン・ハンカチを使う方法

いちばん手軽にできる方法です。ティッシュやコットン、ハンカチに精油を1〜2滴たらして、枕元やデスクに置いておくだけ。持ち歩けば、外出先や職場でも香りを楽しめます。

色の濃い精油もありますので、ハンカチは汚れてもよいものを使いましょう。

こんな場面に:すぐに香りを楽しみたいとき、外出先・職場・車の中など

② お湯に垂らす方法

マグカップや洗面器に熱めのお湯を半分ほど入れ、精油を1〜2滴たらします。立ち上がる湯気と一緒に香りが広がるので、素早くお部屋を香らせたいときにぴったりです。寒い季節や鼻が詰まりがちなときにも効果的です。

こんな場面に:すぐに部屋を香らせたいとき、冬の乾燥対策にも

③ アロマスプレーで香らせる方法

無水エタノール(薬局で購入できます)と精製水で作るアロマスプレーは、使いたいときにシュッとひと吹きするだけで手軽です。日によって香りを変えたり、除菌・虫よけ目的で使ったりと、幅広く活用できます。

アロマスプレーの作り方(約30ml分)

  • スプレーボトル 30ml以上(ガラス製またはアルコール対応のプラスチック製)
  • 精油:合計2〜12滴(1種類でも数種類でもOK)
  • 無水エタノール:5ml(小さじ1杯)
  • 精製水:25ml

①無水エタノール5mlを容器に入れ、精油を加えてよく混ぜる → ②精製水を加えてさらに混ぜ、スプレーボトルに移してラベルを貼る。使う前に必ず振ってから使いましょう。目安の使用期限は約1〜2週間です。

こんな場面に:寝室・リビング・玄関など。枕やシーツへのリネンスプレーにも◎

④ キャンドル式のアロマポットを使う方法

上皿に水を張り、精油を1〜5滴たらして、下のキャンドルに火をつけます。炎のゆらぎと一緒に香りがゆっくり広がり、リラックスタイムにぴったりです。

就寝時・外出時は必ず火を消してください。

こんな場面に:夜のリラックスタイム、ヨガや瞑想のとき

⑤ 電気式アロマライト(電球タイプ)

電気の熱で香りを広げるタイプです。火を使わないので安全で、就寝中も安心して使えます。取り扱い説明書に従って使用してください。

⑥ ミスト式ディフューザー(超音波タイプ)

水に精油を数滴たらして、超音波でミスト状にして空気中に広げる機器です。熱を使わないので香りの成分が壊れにくく、加湿効果もあります。広いリビングや寝室で長時間使いたいときに最適です。

こんな場面に:広めの空間・長時間香りを楽しみたいとき・乾燥する季節に

各方法の比較

方法手軽さ香りの持続主な用途
ティッシュ・コットン携帯用・すぐに使いたいとき
お湯に垂らす素早く香らせたいとき
アロマスプレー空間・リネン・除菌・虫よけ
キャンドル式アロマポットリラックスタイム・雰囲気づくり
電気式(ライトタイプ)安全重視・就寝中も使いたいとき
ミスト・ディフューザー広い空間・長時間・加湿したいとき

精油の使う量の目安

一般的な目安として、6畳くらいのお部屋で1〜5滴が基準です。香りが強すぎると頭痛や気分不快の原因になることがありますので、最初は少なめから試してみましょう。

  • 6畳(約10㎡):1〜5滴
  • 10畳(約16㎡):3〜6滴
  • 12畳以上:5〜8滴(香りが強い精油は少なめに)

ご注意

精油を使うときの基本ルール

  • 精油は原液のまま肌につけないでください。
  • 目に入らないよう注意してください。万が一目に入ったときは、大量の水で洗い流して医師に相談してください。
  • 薄めたものも含め、精油を飲まないでください。
  • 火のそばでは引火に注意してください。精油は燃えやすい成分を含みます。

こんな方は特に注意を

  • 妊娠中の方:芳香浴法は比較的安全ですが、体調の変化や使う精油の種類には十分注意してください。不安な場合は医師にご相談ください。
  • 赤ちゃん・小さなお子さんがいる場合(3歳未満):3歳未満のお子さんには芳香浴法以外のアロマは行わないことが推奨されています。芳香浴法を行う場合も、精油の量をごく少なくして、換気をしっかり行ってください。
  • ペットがいる場合:特に猫や鳥は精油の成分を体内で処理できないことがあります。ペットが逃げられる場所を必ず確保してください。
  • 高齢の方・持病のある方:基準の半分以下の量から試し、体調の変化に注意してください。
  • ぜんそく・呼吸器に持病がある方:強い香りが症状を悪化させることがあります。使用前に医師にご相談ください。

精油の保管方法

直射日光や高温多湿を避け、涼しい暗い場所に保管してください。遮光性のガラス瓶での保管が最適です。開封後は1年以内を目安に使い切りましょう。特に柑橘系の精油は変化しやすいため、早めに使い切ることをおすすめします。また、お子さまやペットの手の届かない場所に置いてください。

換気について

閉め切った部屋で長時間香りを漂わせ続けると、香りが濃くなりすぎて頭痛や気分が悪くなることがあります。1〜2時間に1度は窓を開けて換気をしましょう。

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